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屋根のカバー工法とは?葺き替えとの違い

屋根材がきれいなうちは、塗装でのメンテナンスが主です。しかし屋根が古くなってきたり、塗装が不向きな商品だったりすると、カバー工法もしくは葺き替え工事が必要になります。今回はカバー工法のメリットやデメリット、施工の流れ、どのメンテナンス方法が向いているか見極めるコツを解説します。

 

屋根のカバー工法とは

屋根のカバー工法は、古い屋根に重ねる形で新しい屋根をかぶせる工法です。

このように葺き替えの場合は、古い屋根材をとりのぞいて処分します。

カバー工法の場合は、古い屋根はそのままにして、上から新しい屋根材を設置します。

 

屋根のカバー工法のメリット

葺き替えではなくカバー工法にするメリットは、主に2つです。

 

メリット①費用が安い

カバー工法では既存屋根の撤去や処分の費用がかかりません。その分、葺き替えよりも安く施工できるという大きなメリットがあります。もちろん工事にかかる期間も短いので、職人さんの人件費も少なくて済みます。

 

メリット②防音性や断熱性が高まる

屋根が二重になるので、音や熱が伝わりにくくなります。雨音がしにくくなる、夏の2階の暑さがやわらぐなどの効果が期待できます。

 

カバー工法で屋根が重くなるのは大丈夫?

耐震性を考えると、なるべく屋根は軽くするべき…というのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。屋根が重いと重心が高くなるので、建物が揺れやすくなります。地震が起こったとき、重量に比例して大きな力がかかるため、柱や壁への負担も大きくなるのです。

 

カバー工法は屋根が二重になる分、重量が増してしまいます。耐震性について気になる方も多いと思いますが、結論から言うと心配はいりません。

 

こちらの図をごらんください。

一般的な屋根のなかで重量があるのが瓦屋根です。100㎡の屋根を想定すると、重量は6000kgくらい。動物に例えると、家の上にゾウがのっているくらいの重量感になります。

 

多くの家に使われているコロニアル屋根は約2000kgで、動物に例えるとサイくらいの重さ。瓦屋根に比べるとずいぶん軽いですよね。

 

そしてカバー工法で、上からかぶせることの多い金属屋根は約600kg。瓦屋根の1/10くらいの重さです。イメージとしてはウマくらいの重さなので、ゾウに比べるとかなり軽いことが想像いただけるでしょうか。

 

 

このように、コロニアル屋根+金属屋根の重さを足しても、瓦屋根よりはずっと軽いのです。たしかに葺き替えに比べると重量は増しますが、上にかぶせる屋根材を軽量のものを選ぶことで、重量増は最低限にとどめることができます。

 

屋根カバー工法の施工の流れ

カバー工法はこのような流れで施工します。

 

➀高圧洗浄

 

まずは高圧洗浄で、古い屋根材をきれいにします。しっかり汚れを取り除くことで、上から貼るルーフィングの接着がよくなります。

 

②棟板金を撤去し、ルーフィングを貼る

屋根のてっぺんの棟板金や、その下の貫板は取り外して、フラットな状態にします。ちなみに外した棟板金や貫板は再利用せずに、新しいものに取り換えます。

そうしたら古い屋根材の上からルーフィング(防水シート)を貼っていきます。

上から載せる屋根自体も雨水が入らない構造になっていますが、防水シートも新しくすることで、しっかりと雨漏りを防ぎます。

 

③新しい屋根材の取り付け

ルーフィングの上から、新しい屋根材を固定します。

 

カバー工法の屋根材としてよく耳にするのが「ガルバリウム鋼板」という、軽量で耐久性が高い素材でできた金属屋根です。

他には防水シートに石粒や砂粒を吹き付けて、屋根材として使えるように強化した「ファイバーグラスシングル材」もよく使われます。こちらもコロニアル屋根の約1/2と軽量で、洋風なデザインも魅力的です。

④新しい貫板や棟板金などの設置

屋根のてっぺんを貫板でおさえます。

その上から棟板金をかぶせて、雨水が入らないようにします。

 

完成

すべての作業が終わると、このような構造になります。

古いルーフィングや屋根材の上に、新しいルーフィングと屋根材、棟板金がのっている状態です。

 

カバー工法と葺き替えどちらを選ぶ?

カバー工法は主に、軽量なコロニアル屋根(スレート屋根)のメンテナンスとして行われます。一般的には築10年で塗装、築20年で塗装と繰り返し、築30年をめどにカバー工法か葺き替えかを選びます。

 

ただし、屋根の劣化がひどかったり、ニチハの「パミール」のように商品自体に問題があったりする場合は、もっと早い時期にカバー工法か葺き替えが必要となることもあります。

 

パミールについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にされてください。

【関連記事】塗装NG!ニチハ屋根材「パミール」の見分け方

 

コロニアル屋根であっても、雨漏りしている場合や、下地まで傷んでいるような場合は、カバー工法は不適。上からカバー工法で新しい屋根をかぶせても、中に水分が残ったままになるので、家がさらに傷んでしまう可能性があります。工事費用をムダにしたいためにも、はじめから葺き替え工事を選ばれたほうが良いでしょう。

 

まとめ

カバー工法は非常にコストパフォーマンスにすぐれた工事です。しかし、下地や屋根の状態をきちんと見て、カバー工法が適しているのか、それとも塗装や葺き替えで対応するべきなのか、正しく見極めなければなりません。

 

築〇年だから、安いから…ではなく、総合的な判断が大切です。マイスターホームでは、お家の状態をしっかり見せていただいた上で、最適なメンテナンス方法をご提案させていただきます。​

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