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コロニアル屋根の寿命と交換時期は?

現在日本の住宅でよく使われているのがコロニアル屋根。塗装などのメンテナンスがいりますが、先延ばしにすると寿命を縮めてしまうことがあるので注意が必要です。

今回はコロニアル屋根の寿命と正しいメンテナンス方法、そしてメンテナンスを先延ばしにしてしまった事例をご紹介します。「いつ頃メンテナンスしたら良いんだろう?」「そろそろうちも築10年だな」といった方はぜひ参考にされてくださいね。

 

コロニアル屋根とは?

コロニアル屋根とは、いわゆるスレート屋根のこと。このように、薄い板のような屋根材を、重ねて合わせて張ったものです。

 

 

もともとは「クボタ(現ケイミュー)」という会社が出したスレート材が「コロニアル」という商品名だったことから、スレート屋根=コロニアル屋根と呼ばれるようになりました。他には「カラーベスト」と呼ぶ人もいます。

 

現在使われているコロニアル屋根は、無石綿系スレート材がほとんど。昔は耐久性を上げるためにアスベストが使われていましたが、2004年以降は人体への影響を考えて禁止されています。

 

コロニアル屋根の寿命と交換時期

コロニアル屋根の寿命は30年くらいです。しかしこれは、メンテナンスをきちんと行った場合。もしメンテナンス時期を見誤ると、15~20年ほどでボロボロになってしまうこともあります。

 

コロニアル屋根の正しいメンテナンス方法

コロニアル屋根を30年もたせるには、正しいメンテナンスが大切。通常はこのような周期でメンテナンスをしていきます。

 

・築10年で1回目の塗装

・築20年で2回目の塗装

・築30年でカバー工法or葺き替え工事

 

【築10年】1回目の塗装

 

こちらが築10年のコロニアル屋根。まだまだ傷みも少なく、きれいに見えますよね。しかし、新築時きれいな黒色だった塗装は、色あせして艶もない状態。見た目があまり良くないだけでなく、表面を紫外線や雨から守る機能がほとんどなくなっています。

 

 

塗装前の高圧洗浄で塗膜や汚れを除去するとこのような状態です。スレート材自体は硬く強度があり、反りもありません。再び塗装を施して、この状態がキープできるようにします。

 

【築20年】2回目の塗装

築10年の塗装から10年たつと、また同じように塗膜は劣化してきます。ここで再び塗装を施し、築30年まできちんと屋根材をきれいにもたせます。

 

【築30年】カバー工事or葺き替え工事

築30年目には、新しい屋根材をかぶせる「カバー工事」か、古い屋根を解体して新しい屋根に取り替える「葺き替え工事」のどちらかを行います。

 

10年に1度のメンテナンスを行えば、30年後の傷みが少なく「もう一度塗装でも大丈夫なのでは?」と思うほど状態が良いこともあります。しかし屋根材の下に敷いている防水シートが劣化している可能性があるので、やはりメーカーが推奨している30年での交換をされた方が安心です。

 

コロニアル屋根のメンテナンス時期を見誤ると・・・

コロニアル屋根の正しいメンテナンス方法については、わかっていただけたかと思います。しかし「うちは築10年だけどきれいだから、塗装はもう少し先で良いのでは?」と思われることがあるかもしれません。メンテナンス時期を先延ばしにするとどうなるのか見てみましょう。

 

【築15年】1回目の塗装

 

こちらは築10年での塗装を行わずに、築15年たったコロニアル屋根です。コケはありますが、まだ塗膜は残っているように見えますよね。この状態だと「まだ塗装はいいか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

しかし先ほどの屋根を高圧洗浄すると、このように真っ白になりました。一見大丈夫そうに見えた塗膜ですが、塗料が劣化して粉になったものと汚れが表面に残っていただけだったのです。

 

先ほどの築10年の写真と比べると、劣化の状態は一目瞭然です。

 

防水効果はゼロなので、太陽光を常に吸収し、雨水もどんどん染み込んでしまいます。再塗装で屋根を保護して劣化を止めることはできますが、これまでに傷んでしまった部分を再生することはできません。

 

【築25年】屋根交換が必要に

本来ならば「築15年で1回目の塗装→築25年で2回目の塗装」と10年おきの塗装を繰り返すところですが、この状態だと築25年での再塗装は難しいでしょう。

 

正しくメンテナンスをしておけば築30年での交換で良かったのに、1回目の塗装を遅らせたばかりに、築25年での交換を考えなければならなくなります。

 

コロニアル屋根のメンテナンスの注意点

コロニアル屋根と呼ばれるなかでも、さまざまなメーカーの商品があります。通常は30年ほど使えますが、商品によっては欠陥品で10年たたずにボロボロになってしまうことも。

 

欠陥品だと、台風などの強い風を受けて、スレートが割れたり欠けたりしやすくなります。ひどい場合は、雨漏りにつながることも。スレート自体が弱くなってしまうと、塗装で表面だけ保護しても意味がないので、カバー工事や葺き替え工事が必要です。

 

どのコロニアル屋根でも年数がたてば、必ずといっていいほどひび割れはあります。しかし、数が多すぎると、再塗装だけで対応するのは難しいです。私の経験上、ひび割れ3~5ヶ所であれば許容範囲といえます。

 

特に1996年~2008年(平成8~20年)に製造されていたニチハの「パミール」というコロニアル屋根は、不具合がよく起きているので注意。パミールの見分け方や正しいメンテナンスについてはこちらの記事をご覧ください。

 

【関連記事】塗装NG!ニチハ屋根材「パミール」の見分け方

 

まとめ

コロニアル屋根の寿命は30年程度。通常は「築10年で1回目の塗装→築20年で2回目の塗装→築30年でカバー工法or葺き替え工事」という流れでメンテナンスを行います。正しい時期にメンテナンスをして、無駄なお金をかけずにマイホームを長持ちさせましょう。

 

屋根は外壁に比べると目に入りづらく、知らず知らずのうちに劣化が進行してしまうことも。塗料の種類や環境によっては、10年をすぎてもひどい状態にならないこともありますが、それは点検してみなければわかりません。「遅かった!」と後悔しないためにも、少なくとも10年おきに点検だけでも受けていただくことをおすすめします。​

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