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防水工事の種類とメンテナンス方法は?

マンションの屋上や、戸建て住宅の陸屋根やバルコニーなど、勾配がなく水がたまってしまう場所には、雨水が染み込まないような防水工事をします。特に日本は雨も多く降るので、建物をしっかり守っていくためにはとても大切な工事です。

今回は防水工事の種類と、メンテナンス方法や時期について解説します。「まだ雨漏りはしていないけれど、ベランダや屋上の剥がれや古さが気になってきた」という方はぜひ参考にされてください。

 

防水工事には4つの種類がある

防水工事の工法は、主に次の4種類に分類されます。

「とにかく硬くて頑丈で、水にも強くて長持ちする防水工事を!」と思われるかもしれませんが、こちらの表を見てもらうとわかるように、どの工法も一長一短です。

 

 

シート防水

ウレタン防水

FRP防水

アスファルト防水

耐用年数

10~20年

8~12年

12~20年

15~25年

メリット

コスト安め

場所を選ばない

軽くて丈夫

頑丈

デメリット

場所を選ぶ

寿命が短め

コスト高め

重い、工事が大がかり

向いている場所

広くてフラットな場所

オールマイティ

ベランダ

マンションやビルの屋上

不向きな場所

凹凸や傾斜がある場所

特になし

広い面積

小規模な建物

 

例えばどんな場所にも使いやすいウレタン防水ですが、メンテナンスはこまめに必要。シート防水はフラットな場所だと余計なコストをかけずにすみますが、凹凸があるような場所には施工しにくいです。

 

このように寿命やコストもさまざまなので、建物の特徴や環境にあわせて最適なものを選ぶことが大切です。

 

では一つずつ、詳しい特徴やメンテナンス方法を見ていきましょう。

 

防水工事の種類➀シート防水

 

シート防水は、シート状の材料を敷いて防水層をつくる工法です。最近主流なのは塩ビ樹脂でできたシートですが、熱や紫外線にもとても強い素材のため、10~20年ほどとかなり長持ちさせられます。

 

前回の防水工事がウレタンやFRPでも、上からシート防水を重ねることが可能です。シートを敷くだけなので、アパートの屋上のような広い面積でも、すばやく仕上げられます。

 

シート防水で注意したいのは、台風で飛んできた物があたったり、鳥についばまれたりして、シートが破れてしまうことがある点。またシート同士のつなぎ目が弱点で、隙間ができれば雨水が入ってしまうこともあります。

もし破れや剥がれなど気になることがあれば、早めに業者にメンテナンスを依頼しましょう。

 

メリット

デメリット

・広い面積を均一に仕上げられる

・短い時間で完成する

・前回の防水工事の種類を問わず施工可能

・複雑な形状は覆いにくい

 

■こんな場所におすすめ!

・マンションやアパートの共用廊下

・面積が広くフラットな屋上

 

■耐用年数:ゴムシート10~15年、塩ビシート10~20年程度

 

■メンテナンス方法

・定期的にトップコートを塗る(5~7年ごと)

・部分的な破れや剥がれがあれば補修

・寿命がきたら張り替え(10~20年ごと)

 

防水工事の種類②ウレタン防水

 

ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗って乾かす工法です。シート防水とは違ってつなぎ目なく仕上げられるので、シートの剥がれや隙間から雨漏りを起こす心配がありません。

 

次にご紹介するFRP防水と見た目が似ているのですが、「ウレタン→FRP」といったように違う防水層を重ねてしまうと、ひび割れなどのトラブルにつながることもあるので、基本的には前回と同じものを重ねます。つなぎ目がなく、指で押したときに弾力があれば、ウレタン防水です。

 

ウレタン防水人の手で塗っていくので、仕上がりは職人の技量で左右されます。均一に仕上げられないと、水たまりができたり雨漏りを起こしたりする可能性があるので、技術のある業者に頼みましょう。

 

メリット

デメリット

・つなぎ目ができない

・凹凸や傾斜があっても施工しやすい

・施工の技術が問われる

・乾燥に時間が必要

 

■こんな場所におすすめ!

・戸建住宅のベランダからマンションの屋上までオールマイティ!

・複雑な形や凹凸のある場所にもおすすめ

 

■耐用年数:8~12年程度

 

■メンテナンス方法

・定期的にトップコートを塗る(5~6年ごと)

・劣化してきたら重ね塗り(8~12年ごと)

 

防水工事の種類③FRP防水

 

FRP防水は、ガラス繊維などで補強されたプラスチックのシートを敷き、上からトップコートを塗って硬化させる工法です。熱や衝撃にとても強いので、ガーデニングやバーベキューをするバルコニーなどによく使われます。

 

ウレタン防水と違って硬さがあり、劣化してきたときにザラつきのあるガラス繊維が見えてくれば、FRP防水です。

 

表面のトップコートがひび割れ・摩耗してくると防水層の劣化が早くなるので、5~7年ごとにトップコートの塗り替えをするのが長持ちさせるポイントです。面倒かもしれませんが、雨漏りしてしまうと何倍もの費用がかかってしまうので、ぜひ定期的にメンテナンスされてくださいね。

 

メリット

デメリット

・防水性が高い

・熱や衝撃に強い

・軽量で建物への負担が少ない

・コストがやや高め

・広い面積には不向き

 

■こんな場所におすすめ!

・軽量化したい築古住宅のベランダや屋上

・ガーデニングやバーベキューを行うバルコニー

 

■耐用年数:12~20年程度

 

■メンテナンス方法

・定期的にトップコートを塗る(5~7年ごと)

・寿命がきたら張り替え(12~20年ごと)

 

防水工事の種類④アスファルト防水

 

アスファルト防水は、合成繊維不織布にアスファルトをしみこませた「ルーフィング」というシートを何層にも重ねて防水層をつくる工法です。

 

施工が大がかりになりますが、寿命が長く頑丈なのが特徴。そのためマンションやビルのような大規模な建物で良く使われます。アスファルト防水自体に重量があるので、木造の戸建て住宅ではあまり使われません。

 

コケや藻、ひび割れ、浮きなどが見られるときには劣化のサイン。部分的な補修をしたり、上から新しい防水層を重ねたりします。メンテナンスをうまくしていけば、最大25年ほどととても長持ちするので、劣化部分はきちんと補修しましょう。

 

メリット

デメリット

・重さや衝撃に強い

・耐用年数が長い

・施工が大がかり

・重量がある

 

■こんな場所におすすめ!

・マンションやビルの屋上

 

■耐用年数:15~25年程度

 

■メンテナンス方法

・ひび割れ等あれば補修する(日常的にチェックを!)

・全体的に劣化すれば改修工事(15~25年ごと)

 

まとめ

建物にとって水は大敵!防水層が劣化して内部に水が入ると、見えない部分が腐食したりカビが生えたりと、どんどん建物自体を傷めてしまいます。

 

「まだ雨漏りはしてないし大丈夫だろう」と思っていても、まだ雨漏りという形で出てはいないだけで、見えない部分でじわじわと進行している場合もあります。雨漏りするまで放置してから修繕すると費用もかさみますので、ぜひ費用が安くすむうちに対処していきましょう。​

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