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シーリングの劣化症状&正しいメンテナンス方法

サイディングの外壁をメンテナンスするときには、モルタル外壁にはない作業工程が入ります。それが、外壁材のパネルとパネルの間を埋める、目地部分のシーリングのメンテナンスです。

今回はシーリングの劣化症状と、正しいメンテナンス方法について詳しく解説します。

 

サイディング外壁には「シーリング」が欠かせない

サイディング外壁とは、このようなパネル状の外壁材のことです。

 

 

一見、石を積んであるように見えますが、工場であらかじめ成形された板状のサイディングボードを並べて外壁に張り付けています。

他にも、レンガ調やタイル調、木目調、塗り壁調など、さまざまなデザインのサイディングがあります。

 

サイディングを並べて張るときに、パネルのつなぎ目に充填するのが「シーリング」です。「コーキング」と呼ばれることもあります。

 

他にも、窓サッシや換気扇のまわりといった、異素材との境目部分にもシーリングが充填されています。

 

シーリングの役割は防水&緩衝の2つ

シーリングの役割は、大きく2つあります。

 

役割①防水

家の外壁は常に雨にさらされているので、外壁材の隙間から水が入らないようにするのが大きな役割です。

 

役割②緩衝

シーリングは触ってみるとわかるように、ゴムのように弾力がある素材です。

建物が揺れたときや、サイディングが寒暖差で伸縮したとき、シーリングが衝撃を吸収してサイディングが割れにくくなるという役割も果たしています。

 

シーリングの劣化症状をチェックしよう

シーリングは防水・緩衝の役割で、建物を守る重要な部分。しかし残念なことに、重要な割には耐久性が低いのです。

 

一般的なシーリング材の寿命は7~10年前後。(なかには耐用年数15年以上の長寿命な商品もあります。)

 

新築から10年程度たっていれば、外壁材も同じくらい傷んでいるので、両方ともメンテナンスが必要。

しかし場合によっては外壁はまだ傷みがひどくないのに、シーリングだけ激しく劣化しているケースもあります。

 

今回はシーリングの代表的な劣化症状をご紹介するので、ぜひ家の外をぐるりと見て回って、以下のような問題は生じていないかチェックしてみてください。

 

シーリング材は痩せていないか?

新しいシーリング材は弾力があって、目地の隙間をみっちりと埋めているもの。しかし劣化するとだんだんと硬くなり、痩せてきてしまいます。

 

 

左の新しいシーリング材は、ぴったりとサイディングに密着していますよね。

しかし右のシーリング材はボリュームがなく、サイディングとの間に隙間があいているのがお分かりいただけますでしょうか。

このような隙間があると、雨水がじわじわと侵入することに。建物内部の腐食や雨漏りにつながります。

 

「シーリングは傷んでいるけど、まだ雨漏りしていないし大丈夫そう」と思われるかもしれません。

しかし通常、室内の壁にシミができるなど、雨漏りが目で見て確認できるまでには何年もかかります。

見える部分は大丈夫でも、見えない部分の劣化(壁の中が腐食する、サイディング材が傷むなど)が進んでいる可能性もあるので注意が必要です。

 

 

シーリング材にひびや亀裂は入っていないか?

シーリング材が紫外線などで劣化してくると、表面に細かいひび割れが発生します。

さらに劣化が進むと、シーリングの真ん中からざっくりと裂けたり、下地が見えてきたりすることもあります。

 

 

シーリング材に亀裂が入り、下地の青いテープ部分が見えていますよね。

完全に硬くなって防水効果も切れているので、早めに補修して、建物を保護してあげましょう。

 

シーリングの正しいメンテナンス方法は?

シーリング材の補修方法は、「打ち替え」と「増し打ち」の2種類あります。

 

  • 打ち替え:既存のシーリングを取り除いて、新しく注入する
  • 増し打ち:既存のシーリングはそのままで、上からシーリングを継ぎ足す

 

基本的に、サイディング外壁の目地であれば「打ち替え」が必要で、「増し打ち」で大丈夫という家はほとんどありません。

 

もしかすると工事を安くするために「増し打ち」を提案してくる業者もあるかもしれませんが、痩せてひび割れたシーリングの上から増し打ちしたところで意味がありませんので気をつけてくださいね。

 

ただし窓サッシのまわりは、外壁目地よりも劣化していないことが多いです。

劣化が少ない状態であれば、傷んでいる部分だけを取り除いて「増し打ち」にする場合もあります。

 

シーリング打ち替えの施工手順

では、シーリングの「打ち替え」の手順を見ていきましょう。

 

①既存のシーリングを撤去する

まずは傷んだシーリングを取り除いていきます。

 

 

このように古いシーリングをなるべく残さず、キレイに撤去するのがポイントです。

 

 

 

②プライマーを塗布する

シーリングの防水機能をきちんと発揮するためには、しっかりと密着させなければなりません。

そのため新しいシーリングを打つ前に、密着性を高める「プライマー」という材料を塗ります。

 

 

目地の横のピンク色の部分は、マスキングテープです。

よけいな部分にシーリング材がつかないように、養生しています。

 

③シーリングを打つ

プライマーが乾いたら、目地のくぼみに沿ってシーリング材を注入していきます。

 

 

こちらは「オートンイクシード」というシーリング材です。

オートンイクシードは耐用年数20年ととても長持ちするシーリング材です、

外壁をフッソ塗料などで塗装する際に使うシーリング材になります。

 

最近の外壁塗装工事では、耐用年数15~20年と長持ちする塗料を選ぶ方も多いですよね。

シーリングもそれに合わせて長寿命のものを選ぶことで、次のメンテナンス時期までシーリングをもたせることができます。

 

④ヘラならし

ヘラを使って目地にシーリング材を押し込みつつ、余ったシーリング材を除去します。

 

 

完成

養生テープをはずしたら、シーリング完了です。

 

 

今は白いシーリングが浮いて見えるかもしれませんが、この後、上から外壁塗装を塗っていけば馴染むので心配ありません。

シーリングも塗膜で保護されるので、新築時より長持ちしますよ。

 

まとめ

サイディング外壁では、シーリングの補修が重要なポイントとなります。

シーリングが劣化すると、雨漏りや建物内部の腐食にもつながりかねないので、必要なタイミングで補修しましょう。

 

現地調査をしていると「サイディングはまだキレイなのに、シーリングだけボロボロ!」というケースも少なくありません。

塗装工事でハイグレード塗料を使われる場合は、シーリングも長持ちするものがおすすめです。

屋根・外壁とシーリングのメンテナンス時期が同時にくるので、余計な手間やコストがかからなくて済みますよ。

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